竹沢泰子(編) (2005年2月20日刊行,人文書院,京都,ISBN:4409530305 → 目次) 第I部:〈総論〉の論考・「人種概念の包括的理解に向けて」(竹沢泰子,pp. 9-109)と第V部:〈ヒトの多様性と同一性:自然人類学からみる「人種」〉(pp. 435-514)を読了.総論はこの手の本ではよくある「社会構築主義」がそこかしこに顔をのぞかしているが,そういう“雑音”をすべて排除してしまえば,けっこういいレヴューになっているかもしれない(批判的に読むべし).ただし,総論全編を通じて「分類」と「系統」がごっちゃになっていて,この点については著者の発言を真に受けてはいけないと感じた. たとえば:「「人種」は,近年その生物学的実在性が否定され,社会的構築物にすぎないという知見が浸透してきた」(p. 14)と断言されている.“本質主義”を叩く前半はよく見られるスタンスなのでまあいいと
Q. 「人種」について、自分の考えにもとづいて定義しなさい。 A. 人種とは、肌や虹彩の色・髪質など肉体的、すなわち遺伝的特徴を元に人間をカテゴライズする概念である。ただしそれは、肉体的類型以上のものは意味しない。 人間は事物の認識において、対象を分類・類型化することを不可欠としている。なぜなら認識という行為は、外界の事象を、既に個人が持つ意味構造の適当な場所へ分類し、組み込む行為そのものだからである。我々はそうした類型化により、初めて接する対象(例えば初対面の人)であっても、それに応じた何らかの態度を事前に用意でき、認識から行為、という流れの中でのコストパフォーマンスを高めている。従って、人間が出会うとき最も最初に認識される肉体的特徴からその人の類型化を行おうとする人種概念は、人間の認識行為としてごく自然に発生しうるものとおもわれる。ただし現実には、人種概念が政治的・経済的な差別・偏見に
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料 無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
世に言う三大人種「黒人」「白人」「黄色人種」は、科学的にはあまり意味をなさない区別。 特に「黒人」は、「白人」や「黄色人種」より、はるかに多くの遺伝子種類・体質の差を含んだすごくバリエーション豊かな人々を含み(マサイ族とコイサン族はずいぶん違うんだよ)、「黒人」とひとくくりするのは失礼に思えてくるほど。 人種は社会的構築 世界各地で遺伝子酷似 遺伝的にはおおまかに5系統 見た目の人種と遺伝子は結びつかない 2002/12 EurekAlert! People from distant lands have strikingly similar genetic traits, study reveals 人種を越えて似ているゲノム、似ていないゲノム 2001/02 BBC NEWS Genome 'treasure trove' 社会や文化によって、人種のとらえ方はまちまち。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く