2008年10月にCDが発売された「手紙~親愛なる子供たちへ~」という曲がじわじわ人気になっている。認知症などで介護が必要となってしまった時、老いた親が子どもに伝えたいメッセージがストレートに語られている。歌詞を書籍化した詩集も発売され、重刷も決定。実際に介護をする人からは感動したという感想が寄せられている。第二の「千の風になって」として爆発的なブームになるのか。 「親のありがたさを思い起こさせる歌ですね」 シンガーソングライターの樋口了一さんが歌う「手紙~親愛なる子供たちへ~」は、テイチクエンタテインメントのレーベル「タクミノート」から発売された。樋口さんはアコースティックギターを奏でながら、深みのある声で歌う。たとえば、最初の一文は次のように書かれている。 「年老いた私が ある日 今までの私と違っていたとしても どうかそのまままの 私のことを理解して欲しい」 この詩はもともと、樋口さん