酸化マグネシウムをトンネル障壁に用いたトンネル磁気抵抗(TMR) 素子を開発した。このTMR素子は、低い素子抵抗とともに室温で140%という巨大な磁気抵抗比を持つもので、次世代の超高密度ハードディスク用の磁気ヘッドへの応用が期待される。 9年前に旧電総研(現産総研)に入所して以来、当時は“古臭い”と言われた「磁性材料」を用いて新しい電子デバイス(スピントロニクス技術)の研究開発を続けている。TMR素子の研究は約5年前に私を含めて二人の研究者でこっそりと開始。当初は技術は無い、装置は無い、研究費は無いの三重苦状態から始めて、昨年、酸化マグネシウムを用いた高性能TMR素子の開発に世界で初めて成功し、従来の素子の3倍を超える性能を達成することができた。現在、産業界を巻き込んで酸化マグネシウムTMR素子をMRAMや磁気ヘッドなどの製品化につなげるために奮闘している。 We have develop
たまには技術系の話を書いておかないと頭が錆び付いてしまうので、 今書けそうなネタの中で探してみた。 で、出てきたのがHDD=ハードディスクである。 (最近出した「アルカリイオン水」のネタも技術系だけど、 あれはインターネットで調べた情報の方が多かったから、独自ネタとは言いにくい。) 「ハードディスク」という名前を今時知らない人はもう少ないだろう。 PC等の内部で大容量のデータを保存しておく装置のことである。 日本語で書けば「固定ディスク」。その名の通り、他のディスク、 たとえばフロッピーや光磁気(MO)やCDは取り出し可能な「可搬ディスク」 なのに対し、HDDは基本的にPC内部に固定されている。 今でこそノートPCに入ってPCと一緒に持って歩けるから一種の「可搬」であるが、 その昔のHDDは非常に大きくて、本当に固定しておくしかなかったので この名が付いている。 ちなみに、世界初のHDDが
【初級】知っておきたいストレージの基礎 第2回 HDDの内部構造とスペックの読み方 容量,入出力性能,信頼性でディスク構成を最適化する ここ5年間で容量単価が10分の1~20分の1に下がったハードディスク・ドライブ(HDD)は,従来と比べて利用範囲が大きく広がった。そのため,格納するデータの用途やライフサイクルに合わせて,HDDの容量,性能,信頼性,コストを最適化することが求められている。これらの仕様を正しく読み解くために,HDDの内部をのぞいてみよう。 ハードディスク・ドライブ(HDD)は,現在,市場で最も利用されているストレージの代表格である。最近の劇的な低価格化により,HDDはバックアップ・メディアとしても利用されるなど,その用途は多岐にわたっている。 HDDといっても様々な種類があり,入出力性能を重視したハイエンド・モデルから大容量・低価格モデルまで,目的・用途に合わせて選ぶことが
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