(前回から読む) 2012年の年明け、東日本大震災のショックはすこし薄れつつありましたが、世の中の雰囲気はまだまだ暗く、しかも、牛丼価格戦争に巻き込まれて4年が過ぎて、「てんや」の売上高は前年割れが続いていました。そんな中、私はてんやを経営するテンコーポレーションに、親会社のロイヤルホールディングスから2012年4月、社長として赴任しました。 当時の外食は、といいますか当時の日本企業は、やりたいことをやる、というよりは、「我慢せよ」「脇を締めていけ」と、縮んで冬をなんとかやり過ごそうという構えだったと思います。てんやもそうでした。 たとえば店舗を回ってみると、やはり若干痛んでいるんです。もともと油と粉を多く使い、油煙でべたべたして汚れが付いたりするので、劣化が起きやすいんですね。改装や掃除にコストを掛けたいところを、なんとかなるうちは“我慢”してきた。そして、新規出店も抑えて「それより、固
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く