トランペットやサックスなど管楽器の教則本を開くと、まず最初に「姿勢」だの「口のかたち」だの「喉を開く」だの、いままで意識もしなかったような肉体コントロールの方法について多くのページを割いて詳細に解説されていて、初心者にとってはそれたけで恐れをなしてしまうところがあります。でもこれはしかたのないことで、最低限の肉体コントロールの訓練をしないと演奏どころか音が出ないのが管楽器に共通していえることだからです。 それにくらべるとウィンドシンセは便利なもので、とりあえず吹けばだれでも音が出ますから、面倒なことはすっとばして、すぐに演奏を楽しむことができます。ありがたやありがたや。 しかし、いくらすぐに音が出るといっても必ずしもすばらしい演奏ができるとは限りません。基本的な演奏技法について知っておく必要があります。そこでここではウィンドシンセ演奏に最低限必要と思われる基本奏法と、表現力を増すための技法