「Android端末はもはや電話機ではなく「クラウド・デバイス」」という記事が、掲載されていた。一瞬「そうだよな」とも思うのだが、では、その根拠はということになると、明快に書かれていない。 実は、クラウド・コンピューティングを知る上で、この「根拠」が、実は重要な鍵を握っている。今日は、この点を掘り下げてみよう。 さて、答えは、とてもシンプル。「JavaScriptが快速に動くブラウザーを搭載しているから」である。プロセッサーの能力やメモリー容量が、大きくなったからだけではない。 グーグルのCEOのエリック・シュミットが、2006年8月に、次のような話しをしている。 「新しいコンピューティング・サービスは、どこかの雲の中にあるサーバーから始まる。PC、Mac、携帯電話など、どのようなデバイスからでも適切なアクセス手段があれば利用できる。」 この適切なアクセス手段というのが、ブラウザーだ。つま
写真2●丸山氏は「現代のAndroid搭載携帯端末は、1975年のスーパーコンピュータCRAY-1に匹敵する能力を持っている」と語った 2009年11月30日、都内でAndroid開発者向けイベント「Android Bazaar and Conference 2009 Fall(ABC 2009 Fall)」が開催された。Androidに関心を持つソフトウエア開発者らが多数集合。開発者コミュニティの存在感をアピールした。 主催団体である「日本Androidの会」会長の丸山不二夫氏(早稲田大学大学院 客員教授)は、「クラウド・デバイスとメディアの統合」と題して基調講演を行った。Android搭載端末を「クラウドの時代のデバイス」として位置づけ、このようなデバイスが将来的なメディアのあり方を変えることを示唆するものだった。 「今の携帯端末は、1975年のCRAY-1と同レベルの演算能力を持って
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