小さい頃、ショッピングセンターの一番の楽しみはボールのプールだった。ボールのプールに行きたくて、母親の買い物に付いて行ったのを良く覚えている。 しかし、印象は強いのだけれど記憶はおぼろだ。もう一度、あの楽しかったボールのプールがどんな物だったのかを確認したくなった。 (斎藤 充博) おしっこ漏らすほど楽しいらしい 「ボールのプール」と言っても、すぐにはピンと来ない方も多いかもしれない。ボールのプールとは、その名の通り、ゴムのボールで空間を満たしている遊具である。昔も今も、主に中規模以上のショッピングセンターに設置されていることが多い。 ボールと言ってもその抵抗感は本当のプールに決して引けを取らない。ボールをかき分けて歩く感触など、まるで日本海の荒波をかき分けて進んで行くようであった、と記憶している。いや、日本海に行ったことはないのだが、そういう印象だったのだ。