◇存在感薄い父親たち 思春期の子は上手に放っておけばいい。毛利甚八さんの提起は、簡単そうで難しい。なぜなのか。そして、親としてどう生きるべきか。対談はここから佳境--。【司会・潟永秀一郎、まとめ・佐々本浩材、大迫麻記子、写真・馬場理沙】 ◇ふれあい、手遅れになる前に--毛利/母親は煮詰まったら外に出て--西原 西原 親子関係って、恋愛に似てませんか。「あんな男、追っても無駄よ」って周りは言ってんのに、お母さんは気付かない。 毛利 母子は特にそう。こじれてる親子は、親が子のストーカーになっている場合が多い。父親不在で、お母さんは夫への愛情が息子に行くわけです。 西原 子どもに激高するようになったら、親子関係は煮詰まってます。煮詰まったら仕事でもカラオケでもいいから、外に出た方がいい。そしたら大したことじゃないと分かる。彼氏のことで「あんな人だと思わなかった」って泣いてたら、周りはみんな「いや