こうして日々を過ごす中、タンタンのようすに変化が現れたのは3月31日夜のこと。梅元さんと、もう一人の飼育員・吉田憲一さんは、その知らせを自宅で聞きました。その日の帰り際、タンタンに何か声をかけたのか伺うと、「いつも通り、泊まりのメンバーと情報を共有して、ソウソウ(タンタンの中国名)には『じゃあね』と声をかけて帰りました」と、梅元さん。帰り際にいつも行っていた声かけ。体調が落ちてからは極力休ませたいと思い、タンタンが寝ているときには顔だけ見てから帰っていましたが、この日、タンタンは起きていたそうです。