不況で消費が伸び悩むなか、高いクオリティの商品を安く提供し続け、驚異の「一人勝ち」を続けるファーストリテイリング。そんな同社も、中国に大型店を次々と展開している。ビジネスの高い壁に阻まれて夢を挫かれる日系企業が多いなか、「王者ユニクロ」は中国でも快進撃を続けているのか? ユニクロ中国(迅銷(中国)商貿有限公司)の高坂武史・副総経理に、同社の中国戦略と現地でアパレル企業が勝ち残るための心得を聞いた。 ユニクロ中国(迅銷(中国)商貿有限公司)の高坂武史・副総経理。「グローバルで売れる商品は中国でも必ず売れるはず」と語る氏は、これまで日系アパレルが行なってきた現地化戦略のあり方に一石を投じる。 ――高坂さんは、中国ご出身だとお聞きしましたが、どのようなきっかけで日本と関わるようになったのですか? 私は西安の出身です。中国の高校を卒業後、1990年に日本の大学に留学したのがきっかけです。当時の中国