フォーミュラEの第5戦バレンシアePrixは、大波乱という言葉では言い表すことが出来ないほど、カオスなレースとなった。ウエットコンディションの中、セーフティカー(SC)先導でのスタートを含めると計5度SCが出動。最後はエネルギーが残り少なくなった各車が、ペースを落としてフィニッシュを目指した。最終的に完走わずか9台、エネルギーの使いすぎで5台が失格となる前代未聞のレースとなった。 現在、フォーミュラEではSC出動中の走行時間に応じて、レース中に使えるエネルギーの総量が減らされることになっている。今回のレースでは、通常は52kWh使えるエネルギー上限が、33kWhまで減らされることになった。 最後のSCが解除され、先頭を走っていたアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(DSテチータ)はレース残り時間15秒というタイミングでコントロールラインを越えた。フォーミュラEのレースは45分+1周と規定さ