東京大学は2018年3月27日、正四面体構造を形成する傾向のあるさまざまな液体の中でも、水が極めて特異的である物理的な起源を解明したのに加えて、温度・圧力相図と特異性の関係も明らかにすることに成功したと発表した。 この発見は、同大学生産技術研究所の田中肇教授らの研究グループによるもの。長年の未解明問題であった水の異常性の起源に迫るだけでなく、水の特異性が重要な意味を持つ生命現象や地球科学などにも波及すると期待されている。 水には「4℃で密度が最大になる」「結晶化の際に体積が膨張する」など、他の液体にない極めて特異な性質がある。気象現象や地球物理現象、生命現象などにも大きなインパクトを与えている。このような異常な挙動は水だけでなく、シリコン、ゲルマニウム、炭素など、局所的に安定な正四面体構造を形成する傾向を持つ液体に共通してみられるものだ。 同グループは、正四面体構造を形成する傾向の強さを系
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