新年最初の朝刊です。東京発行の各紙(朝日、毎日、読売、日経、産経、東京)は、おおむね穏やかな紙面でした。 1面トップにストレートニュースを据えたのは読売新聞と産経新聞です。朝日新聞、毎日新聞、日経新聞、東京新聞は連載企画や特集記事です。 以前は元日付けの1面トップと言えば、生ニュースの特ダネを各紙が競っていました。わたしの記憶ではっきりしているのは、例えばバブル経済が弾けた後のころのことです。国税庁が多額の脱税を摘発したり、東京地検特捜部などの捜査当局が大型の経済犯罪、企業犯罪を摘発し、その裏資金の流れから捜査が政界に迫るというような展開がありました。そうしたころの年末年始の紙面では、年明け後に展開される捜査の大きな動きを、元日紙面にズバリと書く「前打ち」が大きなスペースを占めていました。昭和から平成になって、最初の数年のころのことです。 今は、元日付けの1面トップには、大型の連載企画の初