ペルーの大統領選挙でペドロ・クチンスキー元首相の勝利が確実になったことを受け、対立候補のケイコ・フジモリ氏は記者会見し、「開票結果を受け入れる」と述べて、敗北を認めました。 まだ疑問票が残っていますが、審査が進められた結果、残りは3000票もないとみられ、計算上、ケイコ・フジモリ氏が逆転する可能性はなくなり、クチンスキー氏の勝利が確実になりました。 これを受けて、ケイコ・フジモリ氏は10日、首都リマ市内の事務所で記者会見し、「民主主義の精神をもって開票結果を受け入れる」と述べ、敗北を認めました。また、「常にペルーの未来を考える責任ある野党になる」と述べて、みずからが党首を務める政党を通じて、今後も政治に関わっていく決意を示しました。勝利を確実にしたクチンスキー氏はさっそくフジモリ氏に対話を呼びかけていて、大接戦で分断された国民の融和を図れるかが課題になります。