本報告書は、業績測定参照モデル(PRM)を活用したサービス・レベル・マネジメントの手法をとりまとめたものである。 サービス・レベル・マネジメント(SLM:Service Level Management)とは、情報システムが提供するサービスのレベルを管理することをいう。近年、情報システムの運用を安定的かつ安全に行うために、サービス・レベル・マネジメントや、その契約形態であるサービス・レベル・アグリーメント(SLA:Service Level Agreement)の検討が盛んに進められ、SLMの導入を容易にするためのガイドラインも作成されている。 サービス・レベル・マネジメントでは、情報システムの管理について検討が行われる場合が多いが、業務サービス利用者にとっては情報システムに問題があるかどうかではなく、業務として提供されるサービスがどのレベルであるかということが重要になる。情報システム