現代人、特に朝から晩までインターネットをウロウロしているような人は、人間同士が面と向かい合ったコミュニケーションが減ったぶん、ディスプレイ越しに・メディア越しに学習する機会が増えているかと思う。書籍や漫画やインターネットが沢山のことを教えてくれるのは事実なので、どんどん学べばいいんじゃないかと思う。 けれどもメディアは人を叱ってくれない。 デタラメな解釈をする人がいても、メディアはそのことを注意してくれない。 このあたり、引っかかることがある。 たとえば午前二時まで本を読みふけっている中学生に対して、筆者がディスプレイからニュッと出てきて「明日学校だろ?中学生の寝る時間だ」「他の分野の本も読まないと危ないぜ」などと親切に教えてくれることは無い。そして、メディアの読み手が曲解に曲解を重ねた受け取り方をしていても、メディアの送り手は口出しすることも修正することもできない。 読んだものを取捨選択