普段会えない旧友からの年賀状は正月の楽しみの1つだが、2011年は「今年は中国の年ですね!」といった添え書きがやたら目についた。やはり多くの日本人は中国の台頭と日中関係の行方を懸念しているのだろうか。 日本人の対中観を示すデータとしては、毎年12月に発表される内閣府の「外交に関する世論調査」が結構面白い。北京在勤時代(2000~2004年)は年の瀬になると、この調査結果に一喜一憂したものである。 我々は1972年以来、中国を正しく理解できているのだろうか。今回は、年初に当たり改めてこの問いに答えるべく、件の内閣府データを基に、過去30年間の日本人の対中観の推移を振り返ってみることにした。 急落した日本人の対中親近感
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