以前に話題になった産業技術総合研究所が開発した脳波計測による意思伝達装置「ニューロコミュニケーター」であるが、MSN産経の記事によれば、神経系難病患者らの要請が相次いだため、平成25年の発売予定を前倒し、今年の夏頃にも50万円以下で販売を開始することになったそうだ。 利用対象となる患者は、脊髄小脳変性症や多発性硬化症といった神経系難病患者のほか、脳卒中などを含め国内で数十万人とみられるそうで、これで家族とのコミュニケーションが可能になる方も多そうだ。 このシステムには、産総研開発による8チャンネルの頭皮上脳波を計測できる超小型無線脳波計が使用され、それを「高速・高精度の脳内意思解読アルゴリズム」および「階層的メッセージ生成システム」で処理し、音声化するものであるが、介護用以外にも用途はありそうだ。