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評論に関するryoutakeのブックマーク (1)

  • 中島みゆきの空

    人は時として空を見やる。それは、まず何よりも、この地上には見るべきものがないからだ。それは、あるいは、「思ふ人」を、恋人を、〈求めて〉、であるかもしれない。求められるのは、多分、恋人への〈通路〉なのだ。自分の方の思いが溢れていて、その出口、行き先として、その人に会えぬ時、人は空へ、その思いを延べようとする。思いの遣り場を空に求め、そうして空に思いを遣ることによって、その思いが、恋人にとどいてくれることを願う。 古今集の次の歌は、多分このような空への思いを形にしたものだ。 「あまつ空なる人」は、ここでは当はまだこの世の、地上の人で、ただ手が届かないようなほどの人なのだ、ということであろう。夕暮れの空に、思いをうち延べ、それが霧のように、普(あまね)く広がるようにさせてゆく。そして夕焼ける雲の端の、その果てに、その人の姿を願う。雲の端の果てに、その人の姿が思い描かれることを願い、そしてそれが

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