サッカーのワールドカップ(W杯)14年ブラジル大会アジア3次予選の北朝鮮・日本戦が15日、平壌で行われる。国交の無い北朝鮮での対戦は89年6月以来22年ぶり。06年の北朝鮮のミサイル発射以降、渡航自粛を求めてきた政府も特例として渡航を認めた。北朝鮮側もサポーターや政治家の受け入れ姿勢を見せ、注目を集める中、「前例の無い事態」(外務省)への対応に関係者は追われている。 ◆日本 ◇前例なし、対応模索 ◇22年ぶり、安全確保へ調整続く ◇サポーター150人 日本の3次予選突破が決まる可能性もある北朝鮮戦。日本サッカー協会は当初、数千人が渡航する可能性も想定し、政府と相談した。首相官邸の関係者は「かなりの頭の体操をした」。1日、特例で渡航を認めることを発表した藤村修官房長官は、日本が目指す今後のW杯・五輪招致への影響も懸念したことを明かした。 ようやく決まった渡航だが課題は多い。同協会に北朝鮮側が