急速に変化する技術への対応や、規制緩和等による法改正への対応など、企業においてこれまで以上に専門的な知識・ノウハウを必要とする職務が増えてきており、企業が他社との競争に打ち克つ上では、それらの高度専門的な技術・スキル・知識・ノウハウを有し、新しい価値の創造や企業価値向上等に貢献できる人材確保の重要性が、さらに増してきている。 価値を創造し、新しい技術・ノウハウを生み出すことのできる「人材」は、企業競争力の源泉であり、この「人材」をいかに育成・活用していくかということが、企業力の強化に直結する。 本稿では、貴重な経営資源である他社との競争優位性を保つことのできる「専門家人材とは何か」を新たに定義すると共に、それらの人材群の育成・活用の方向性について考察する。 これからの企業において、「専門職」として求められる人材は、企業競争力に影響を与える高い専門性を持ち、「企業に貢献する人材」(企業の