前原国土交通相は14日、羽田空港を国際的な拠点(ハブ)空港として優先整備する構想を巡り、「成田空港が(国際線の)中心的な位置づけであるということは変わらない」と述べた。 成田空港を抱える千葉県などの強い反発に配慮したものと見られる。 前原国交相は14日午後、自身の発言への釈明を求めた森田健作・同県知事と会談。その後、記者団に「成田の(国際)便を羽田に移すことはない」と述べた。 さらに将来的には首都圏の国際線の発着需要が94万回まで拡大するとの試算を示した上で、「一体的に国内線、国際線を割り振っていかないといけない」と述べた。 一方、森田知事は会談後、「国内線は羽田、国際線は成田、という原則を確認した」と述べたが、この点について前原国交相は明言を避けた。