岡山市内の和菓子店が作る“分厚い”どら焼きに全国から注文が相次いでいる。あんこの塊がそびえ立ち、常識を覆す厚さ。「岡山のメガどら焼き」と呼ばれ、インターネットで一気に評判が広まった。突然のブームに店主は「自慢のあんをたくさん食べてほしかっただけなのだが…」と驚く。 一般的などら焼きに比べ、生地(直径6センチ)はやや小さいが、あんの厚さは通常の約4倍の4センチ。重さは100グラムあり、手に取るとずっしり。「自家製あんをふんだんに使って今までにないものを」と宮雀(岡山市北区高柳西町)の輪田靖社長(44)が考案した。 3月末から1個252円で販売。当初の売れ行きは店頭で1日100個ほどだったが今月中旬、関東を中心にしたタウン情報誌のサイトで紹介されたのを機に人気に火が付いた。以来、東京や神奈川、福岡、岩手県など全国から問い合わせや注文が殺到し、販売数は製造の限界という1日400個に急増している。