★――『プラスチック解体高校』で連載デビューされて10年程、日本橋先生も次世代にヒントを与える側に回ったのではと思いますが、デビューの頃と何か変化したところはありますか。 日本橋:一番変わったのは、結婚して、こんな自分にも家族が出来たという部分です。実質、『少女ファイト』は旦那さんとの合作のようなものですから、安定して楽しく漫画が描けるようになりましたね。そんなわけで『少女ファイト』は私の作品の中で、一番読みやすくなっていると思います。 SQ:以前は違いました? 日本橋:昔は、自分には漫画しかないという思い込みと、一人でも生きていけるようにしっかりしなきゃいけない、というプレッシャーが凄かったので、お恥ずかしながら、まっすぐなのにとても歪んでいた時期がありました。でも初期作はその歪みから出る妙な色気があって、それはもう今では出せないものですから、あれはあれでちゃんと描き残せておけてよかった