フィンランドのヘルシンキで開かれている世界陸上選手権大会で、携帯電話ワームの「Cabir」が感染を広げているという。セキュリティ企業のF-Secureがブログで明らかにした。 大会はヘルシンキの五輪スタジアムで8月7日にスタートしたが、それ以降F-Secureには、スタジアムで携帯電話にCabirが拡散しているという報告が、個別に数件寄せられているという。 CabirはSymbian OS搭載の携帯電話に感染するワームで、Bluetooth接続を使って拡散する。F-Secureによれば、世界中から何万人という観衆が集まる場所ではこうしたことは容易に起こり得るといい、Live 8コンサートでも同じことが起きたと指摘している。 スタジアムでは現在、F-Secureのスタッフが手を貸して感染した携帯電話のワーム駆除に当たっているという。