アップルの製品はスマートフォンのiPhoneにしてもパソコンのMacBookにしても、他社製品に比べて高価である。おまけに選択肢が少ない。グーグルが無償で公開するOS(基本ソフト)「アンドロイド」を採用したスマホは韓国のサムスン電子や中国のファーウェイ、日本のソニーなどから選り取り見取りで、値段も手頃だ。マイクロソフトのOS「ウィンドウズ」を搭載したパソコンやタブロイド端末も同様だ。 ジョナサン・アイブ(アップル最高デザイン責任者) ©時事通信社 独自仕様にこだわるアップルは常に「多勢に無勢」の戦いを強いられ、台数ベースではアンドロイドスマホやウィンドウズPCに敵わない。 しかし、アップルの利益率は圧倒的である。「アップル信者」と呼ばれる熱烈なファンが、モデルチェンジの度に高価な新製品をせっせと買うからだ。株式時価総額ではグーグルやマイクロソフトを抑えて世界一に君臨している。 信仰の対象は