山口絵理子・マザーハウス代表取締役――カワイイが変える途上国、27歳「劇場経営」の突破力【上】(1) - 09/07/28 | 17:20 ロングセラーの『現場力を鍛える』や『見える化』を著し、早稲田大学大学院教授も兼ねる遠藤功(ローランド・ベルガー会長)は、「現場主義」の実践的研究における第一人者だ。その遠藤が激賞する。 「若かりし頃の本田宗一郎、松下幸之助も、あんなふうだったんじゃないか。強烈な主観、思いがある。ビジネスは、成功・失敗の前に、まず思いありき。彼女は、日本人が忘れてしまった主観力を持っている」 彼女、山口絵理子の思いは、発展途上国の社会を変えること、しかも、ビジネスを通して変えることだ。 3年前、24歳の山口はマザーテレサから社名を採った「マザーハウス」を設立し、アジアの最貧国、バングラデシュでジュート(黄麻)のバッグを作り始めた。世界に通用する“カワイイ”バッグ