2007年にも訪れたプーアル茶バブル 雲南省の省都・昆明。標高1700メートルの高原都市は、連日40度という異常気象レベルの猛暑に見舞われた中国各地の都市から、ほうほうのていで避暑に逃げてくる人々でにぎわっていた。 雲南省はプーアル茶の産地だ。そのプーアル茶で異常な価格高騰、つまりバブルが起きているというので、昆明郊外にある「雲南康楽茶城」に立ち寄った。 中国人は何かにつけて「城」をつけるのが好きだ。骨董品市場は「古玩城」。デジタル商品市場は「電子城」。図書市場は「書城」。お茶についても、緑茶の浙江省やウーロン茶の福建省など産地ごとに「茶城」がある。そして、昆明の茶城ほどジェットコースターのような激しい価格の高騰と下落を経てきたところは珍しい。 道路を挟んだ広大な敷地に、数百の茶店がずらっと並んでいるのは壮観だ。どこに入ろうか迷ってしまう。どの店の店頭のショーケースにも、プーアル茶の象徴で
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