草森紳一の生涯のテーマであった中唐の詩人李賀(791−817)。 1965年から1976年にわたり「現代詩手帖」に書き継がれた伝説の連載が、単行本になりました。 草森紳一が急逝した後、李賀は本にならないのですか?と何人の人から言われたことでしょうか。 そう言えば大昔、思潮社から転職してきた元同僚(ややこしいですね!)から 「草森さんの李賀ね、連載中止にしたのぼくなの…」と言われたことがありましたね。 公園通りから少し入ったところにあった今はなきサンマリノで。 最近、懐古的になりすぎてよろしくないと思うのですが、 一度世に出た原稿がたどる運命の不思議を考えてしまいます。 跋文は、草森紳一が1964年に荒井健先生から紹介され、敬愛した原田憲雄先生です。 (荒井先生には1959年『中国詩人選集 第14巻 李賀』岩波書店、原田先生には1998年『李賀歌詞編』全3巻・平凡社の著作があります) 昨日版