竹原ピストルが歌う 「例えばヒロ、お前がそうだったように」は 最新アルバム 『復興の花2+LIVE DVD』 の10曲目に収録されている。 この曲をはじめて聴いたのは 去年の8月5日 Floorでのライブだった。 (ちなみに、LIVE DVDにはこの日のライブの様子も収録されている) 俺は、不覚にも涙した。 それは、この曲が「ヒロ」の死を取り上げているからではない。 俺は感傷的な歌は好きじゃない。 感傷に浸ることは、 自己満足であり、 停滞であり、 何の価値も創造しない と考えている。 普通、人の死を曲にすれば それだけで感傷的な臭いが鼻につくものだが、 この曲は、ヒロに苛烈な言葉を浴びせて 感傷を排除している。 「消し忘れたタバコの煙のようなゆらついた眼差しの少年が、 俺の視界をゆらゆらと横切っていく。 睡眠薬たらふく食らって勝手にくたばったヒロ、 おまえにそっくりで、あぶねーあぶねー、