オペレーティング・システム設計の権威であるAndrew S. Tanenbaum教授が、MINIXの新バージョンであるMINIX3の開発を着実に進めているそうだ。 MINIX1と2は教育用途が主な目的だったが、3では組み込み用途のようなリソースが限られた環境での実用途も視野に入れている。最近のInfoQの記事(MINIX 3 Promises to Be More Secure Than Windows or Linux)によれば、European Research Councilから今後5年で250万ユーロ(約3.3億円)の資金を引き出したらしい。教授は、WindowsにしろLinuxにしろ特にデバイスドライバの扱いに関して設計上の問題を抱えており、この点で(例によって)マイクロカーネルのMINIX3のほうがよりセキュアで安定性の高いOSになると主張している。 Tanenbaum教授