マンガの図像学(っぽいもの)、今回は模写について。 マンガ(イラストなども含む)で飯を食おうと思ったことのあるひとは、どこかで二つの相反する言葉を聞いたことがあると思います。 「絵はとことん模写しろ、そこから自分の絵を掴み取れ!」 「絵は絶対に模写するな、自分の絵は自分にしか描けない!」 互いに矛盾するように見えるこの言葉、さて、どちらが正しいのでしょうか? 理想なき模写は悪である。 絵を模写するということは、描かれた対象物そのものを模倣することにほかなりません。ですからここでは模写の練習をすることで、模写とは何か、模するべきは何なのかを掴んでみましょう。 参照図 星野桂『D.Gray-Man』より。 キャラクターが左奥から右手前へ突進する、迫力のある画面です。 まずはこの絵を見ながら各要素を出来る限り模写してみましょう。 1.見て書く。 服のシワや影のつきかた、身体のパーツ位置などに注意
![模写による弊害と利点。](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/7872ed5dc6c03540446d03932edca3a9bac25036/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-ak.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2Fs%2Fscreammachine%2F20070326%2F20070326025236.jpg)