目次 この記事の目的 アンチミステリの定義 黒い水脈と三大奇書 小栗虫太郎『黒死館殺人事件』 夢野久作『ドグラマグラ』 中井英夫『虚無への供物』 竹本健治『匣の中の失楽』 乾くるみ『匣の中』 第五の奇書 山口雅也『奇偶』 古野まほろ『天帝のはしたなき果実』 芦辺拓『綺想宮殺人事件』 麻耶雄嵩『夏と冬の奏鳴曲』 小川勝己『眩暈を愛して夢を見よ』 神世希『神戯―DEBUG PROGRAM― Operation Phantom Proof』 舞城王太郎『ディスコ探偵水曜日』 倉野憲比古『スノウブラインド』 麻耶雄嵩による実験的作品 実践 まとめ この記事の目的 まずこの記事の目的を簡単に。 僕はミステリが好きで、年間読む本の殆どがミステリ。まだ初心者の域でどんどん名作を読んでいるところなのだけれど、特に大好きなジャンルがある。「奇書」と呼ばれるミステリだ。なにそれって言う人も多分いると思う。 こ