報われないのは鐘のあと 時計ってすごくおもしろくて。 毎時1回は重なるようにできてるんですけど、11時台だけは重ならないの。11時台だけは短針が先に逃げ切っちゃって、ふたつの針って重ならないんですよ。 伝えたいメッセージが何かというと『鐘が鳴る前は報われない時間があるということ』 ここで感動した人は、科学的に考えるくせをつけた方がよいでしょう。鐘がなったのちの0時から1時までの間に、ふたつの針が重なることはありません1。長針が短針に追いつくまでに要する時間は、約65分27秒だからです。この話でいうなら、鐘が鳴ったあとこそ報われないことになります。話を1時から始めているのがトリックです。 この計算は、算数で「旅人算」または「追越算」と呼ばれます。先に外出した弟の忘れ物を、兄が追いかけて渡そうとしたりするアレです(下はイメージ動画)。 英進館CM:「歩く男」 >> YouTubube動画 分単