図1は雨による電波の減衰の様子をBSアンテナを例にして模式図で示しています。 降雨時の電波の減衰は、衛星とBSアンテナ間の降雨、つまり空間中の雨滴で生じる減衰だけではありません。 水膜減衰というものがあります。 水膜減衰とは、BSアンテナに雨が付着してできた水膜による電波減衰のことです。 この水膜減衰は防ぐことが可能です。 超撥水材料HIRECをBSアンテナの表面に塗装すると、表面に水膜がほとんどできませんので水膜減衰を大幅に低減することが可能となります。 図2は降雨強度と降雨減衰量の関係を示しています。 利用周波数が10GHz以上になると降雨減衰が生じ、周波数が高くなるほど減衰量は大きくなります。また、降雨が多くなるほど減衰量は増加しています。 例えば、BSの周波数帯である12GHz周波数帯において、降雨強度が5mm/h,10mm/hで、降雨減衰量はそれぞれ約1dB、約2dBとなっていま