Bluetooth規格の最新仕様である。標準化団体「Bluetooth SIG」が2009年4月に仕様を公開した。特徴は,既存のBluetoothにIEEE802.11(無線LAN)のMAC層や物理層を追加できること。Bluetoothの対象機器同士での接続のしやすさと,無線LANの高速性の両立を狙う。無線LANの種類にもよるが,最大データ伝送速度は,従来の3Mビット/秒と比較して,8倍程度に相当する24Mビット/秒に向上した。 3.0+HSにおける無線LANを追加できる機能は,「AMP(alternate MAC/PHY)」で実現する。これは,無線LANのMAC層と物理層の動作を制御する「AMP Controller」と,二つの通信の使い分けを制御する「AMP Manager」で構成される。