「リュウジン さくら通りの番番って店ええらしいで」 リュウジンというのは僕のこと 「今度行こうや リュウジン」 17年前に僕を番番に誘ってくれたのは 当時お笑いコンビを組んでいた 相方のタケちゃんだ 二人で上京してきて お互い高円寺に住んで(本当は野方だが) お互い新宿でバイトをしていた ネタ作りや打ち合わせは どちらかの家でやっていたが 時々はバイトの終わりの時間を合わせ 新宿の居酒屋で飲みながらやることもあった 「タケちゃん なんか怖ない?」 番番を前にして僕はビビっていた なぜなら場所は歌舞伎町 そして雑居ビルの地下である 「大丈夫や いくぞリュウジン」 上京したての田舎モノ二人は ちょっとドキドキしながら階段を下りていった 「うわぁ めっちゃええ雰囲気やん・・・」 変形コの字カウンターだけの客席だが 集客力は凄い オジサマ達がギチギチにひしめき合い 30人ぐらいは座ってるだろうか
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