まずは年末調整が済んでいるかどうかの見分け方から見ていきましょう。ここに2枚の源泉徴収票があります。ともに、その年の最後の給料の支払いを受けたときに会社から渡されたものです。上が年末調整を受けていないもの、下が受けているものです。並べてみると一目瞭然ですが、上の源泉徴収票の方が、数字が入っている欄が少ないですね。年末調整を受けていない場合は、かなりすっきりした源泉徴収票です。 年末調整を受けていない場合は、配偶者控除や扶養控除、生命保険料控除などが一切反映されませんので、数字が入る欄が少なくなるのです。年末調整が済んでいなければ扶養関係の控除も適用がないため、扶養している家族の名前も一切載ってきません。 年末調整が済んでいるかどうかを見分けるポイントは次の2つです。 1.所得控除の額の合計額が入っているか? 源泉徴収票の中に「所得控除の額の合計額」という欄があります。ここが空欄であれば年末