教室の中、子供達の前で一人の中年女性教師が泣いている。 そこへ、時報と同時に別の女性教師が入って来る。 「子供達はどうなる」と訴えていた中年教師を教室から送り出し、 その教師は子供達に語り掛ける。 最初は、不審気な表情を見せる子供達。 だが、教師が子供達の名前や特技などを言い当て、それを三日間で 覚えて来たと話すと、次第に心を開き始める。 次に教師は、教室に掛かった額の中の言葉の意味を問い掛ける。 「平等 自由 平和」 そこで、一人の少女が教師の着ていた服について尋ねた。 こんな服は嫌いかと教師が尋ねると、少女は服を褒めた。 「じゃあ、これからは、みんなにも同じ服を着て貰いましょうね。 そうすれば、明日着て行く服を考えなくてもいいでしょう? みんな同じ服、これが平等だと思わない?」 この意見に、一人の少年が食って掛かる。 すると、教師は続けた。 「そう、何を着るのも勝手、それが自由というの