アブルッツォ滞在の日程も、残り少なくなってきた。 ペスカーラから最後の日帰りは、キエティ県のヴァストへ。 日本出発前は、その町の名前さえ知らなかった。前日訪れたランチアーノの観光案内所で見つけた、近隣各都市のパンフレットを見て、急遽行ってみようという気になったところ。 長年イタリアを見てきて、こういった資料の第一印象がツアー造成に役立ってきたので、気になったところは訪れておくことにしている。 そもそも旅はそのようなもの、事前に決めたスケジュール通りにいかないのが旅行だと実感した。 アドリア海のリゾート前日同様、アドリア鉄道を利用してペスカーラからヴァストへ。朝から直通の列車に乗ることが出来た。 ヴァストは、ラファエロ前派の画家、ダンテ・ガブリエレ・ロッセッティが生まれた町として知られている。アドリア海に面したマリーナ地区と、丘の上にある旧市街に分かれた町だ。 2つの地区は、バスで10分ほど
![添乗員が個人でめぐるイタリア旅行記 #12|アブルッツォ・キエティ県の知られざるリゾート、ヴァスト](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/dd52125158fefe7afe70348939e81ebad60fbce6/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.ura-no-ura.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2018%2F06%2FDSCN5697.jpg)