【ワシントン=有元隆志】米上院は21日の本会議で、米空軍の最新鋭戦闘機F22Aラプターの追加調達を2010会計年度国防予算権限法案から削除する法案を賛成多数(58対40)で可決した。下院は追加調達費を盛り込んだ予算権限法案をすでに可決しているため、上下両院での調整が必要となる。 F22の調達打ち切りを表明していたオバマ大統領は、「(イラク、アフガニスタンでの)2つの戦争を遂行し、深刻な赤字にも直面しているときに、(F22の追加調達は)許されないお金の無駄遣いになる」と述べ、上院本会議での投票結果を歓迎した。 上院軍事委員会は先月下旬、追加調達費17億5000万ドル(約1600億円)を盛り込んだ予算権限法案を可決した。大統領は拒否権を発動する方針を示し、追加調達を認めないよう求めていた。 追加調達を削除する法案は、上院軍事委のレビン委員長(民主)と共和党筆頭理事のマケイン上院議員が軍事委での