英語のタイトルが「Hairdresser's Husband」という「髪結いの亭主」はパトリス・ルコント(Patrice Leconte)がGeorges Simenon(ジョルジュ・シムノン)の原作を映画化した1989年の「仕立て屋の恋(Monsieur Hire)」に続いて1990年に監督した”ひたむきな男の恋”を描いた映画です。幸せって何だろ?と考え込んでしまう結末ですが、妻の死を現実と認めていない夫の動向をみると結局はこれで幸せなのかとも思えます。非現実的ですが、”永遠の愛=死”の図式の一例でしょうか。 美しいままの私をずっと愛してね。この幸せを永遠のものに。 まさにドストエフスキーの短編小説「やさしい女」です。 日本の落語に出てくる”髪結いの亭主”とは奥さんの働きで”遊んで酒を飲のでいるような最低な旦那”だそうです。やはり映画のなかでも働いていませんね。ニンマリと働いている奥さん
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