2005年8月8日、低価格デジカメ「Che-ez!」、携帯オーディオプレイヤー「v@mp」などの開発、販売で知られるエヌエイチジェイ(NHJ)が突然、東京地方裁判所に対し準自己破産申請を行った。その1カ月前の7月7日には、ウォルト・ディズニー・ジャパンとの間でデジタル家電におけるキャラクターライセンス契約を発表。秋から順次ディズニーのキャラクターを使ったオーディオプレイヤーやデジタルカメラなどを発売していく予定だった。 たった1カ月の間に何が起きたのか。当時社長だったタージ・ハリレラ氏の突然の失踪など、不明な点が数多く残るNHJ破産の一部始終を、元同社取締役、現TTコーポレーション代表取締役社長の宇多田浩氏が初めて語った。 ■NHJが事実上の破産に追い込まれた真相を教えてほしい。 一番の引き金は海外のグループ会社への売掛金の回収が滞ったために起きた資金ショート、これが原因でした。具体的に