人気グループ「嵐」が今月、宮城県利府町の宮城スタジアムで開くコンサートをめぐり、県内宿泊業界がざわついている。4日間開催の異例のイベントは、延べ20万人の動員が見込まれる。全国から集まるファンの宿泊向けに、通常よりはるかに高い「嵐価格」を設定するなど歓迎するホテルがある一方、経済効果に疑問を抱く見方も出ている。 コンサートは大型連休「シルバーウイーク」のうち19、20、22、23日に東日本大震災からの復興支援として実施される。開催を打診した宮城県が共催する。 仙台市青葉区のあるホテルは期間中、インターネット予約によるシングル料金を素泊まり約3万6000円で販売中。5000円台の閑散期の約7倍に当たる。 このホテルは需要に応じて料金を設定している。全国から嵐ファンが殺到すると見込み、通常の連休価格をさらに引き上げたという。フロント担当者は「過去最高価格かも。空室の問い合わせも毎日あり、