【Part3】 『「時の蘇生」柿の木プロジェクト』は今年で13年目となる。この活動については、作品というよりは社会に開かれたプロジェクトである。プロジェクトを通じて、参加者が何かを表現していくということがアートである。プロジェクトの概要については、宮島氏のオフィシャルサイトにその経緯が記されています。 単に植樹するだけでなく、絵を描いたり、演劇や詩の朗読などの表現が行われる(こういう時にヨーロッパでは自作の詩を朗読することが多いらしい)。被爆二世の柿の木を植えるということをきっかけにして、表現すること(=アート)によって感性を開く。 しかし日本の美術界には、このようなことは馴染まない。日本では純粋芸術(=芸術のため の芸術)が好まれる傾向にある。 私は被爆二世の柿の木に出会ったときの感動を誰かに伝えたいと考えた。その方法としてアートを使った。 ここで、心に残ったのは「アート」を伝えるための