小鳥遊が語った「時間は存在しない」説 親友の綿来かごめ(市川実日子)を亡くして1年が経った『大豆田とわ子と三人の元夫』(関西テレビ・フジテレビ系、以下『まめ夫』)の世界。時が止まったように過ごしていたとわ子(松たか子)の日常では、以前のように布団が吹っ飛んだり、網戸をベランダから落っことしたりといった、ここではないどこかへ“勢いよく飛び出す”ようなことは起きなかった。 しかし第8話では、弾むゴミ袋や路傍の打ち水、水鉄砲で遊ぶ子供たちなどの“ほとばしる”イメージが再びとわ子の目に映るようになる。 そのきっかけは、第7話で知り合った謎の男――実はしろくまハウジングの株を買収したマディソンパートナーズの法務部長・小鳥遊大史(オダギリジョー)だった――が、「人間にはやり残したことなんかないと思います」として語った、時間にまつわる以下のような考え方である。 小鳥遊「あの、過去とか未来とか現在とか、そ