リニア中央新幹線といえば、JR東海が東海道新幹線に続く第2の国土軸として、2027年の品川-名古屋間開業を目標に建設を進める一大プロジェクトだ。そのリニア建設工事をJR貨物とJR東日本もサポートしている。 5月26日朝6時17分。降りしきりる雨に打たれた大勢のJR東海関係者が見守る中、JR貨物の梶ヶ谷貨物ターミナル駅(神奈川県川崎市)から、電気機関車に牽引された貨物列車が出発した。貨物コンテナに積まれているのは土砂だ。 工事で生じた土砂を運ぶ JR東海は梶ヶ谷貨物ターミナル駅の隣接地にリニアの資材搬入口と非常口を建設中。今回は敷地内の整備の際に発生した土砂を貨物コンテナに詰め込んだ。梶ヶ谷貨物ターミナル駅を出発した約150立方メートル、ダンプ27台分の土砂は、JR尻手短絡線などを経由して三井埠頭まで運ばれる。そこからは船で千葉県に運ばれ、埋め立てに使用される。 リニアはいわば長大な地下鉄の