23日午後7時50分ごろ、高知県香南市香我美町徳王子の市営住宅「ハピネスかがみ」(5階建て)の付近住民から「異臭がする」と110番通報があった。防護服を装着した県警機動隊員が駆けつけたところ、3階の1室で14歳の中学生とみられる少女が倒れていたが、間もなく死亡が確認された。 また少女を助けようとした男性が現場で倒れ、一時意識不明となった。 異臭は周辺に拡大し、市営住宅の住民らが近くの香我美トレーニングセンターに避難したが、のどの痛みや体調不良を訴える住民が相次ぎ、高知市の愛宕病院など付近の5つの病院に約90人が搬送されたり、自力で病院へ向かうなどした。 このうち香南市内の野市中央病院には22人が搬送され、3人が入院した。 香南市消防本部によると、現場となった部屋には、トイレ用洗剤のボトルが落ちており、ドアに「ガス発生中」などと書かれた紙が貼られていたという。県警は硫化水素による自殺の可能性