中国の不動産市場の様子が、何かヘン。 数日前のウォール・ストリート・ジャーナルに中国の不動産市場は地方政府によって設立された、少なくとも8000社にのぼるペーパー・カンパニーが抱える簿外債務によって支えられているという記事が出ました。 それによると中国では銀行が直接政府機関に融資することは制限されているため、地方政府は先ず特別目的事業体(SPE=早い話がペーパー・カンパニー)を設立し、そのペーパー・カンパニーが融資を受けるというスキームが横行しているのだそうです。 中国の地方政府の予算はしばしば財政均衡を欠いており、借金の利払いのために農地を開発のために転売する(その際、地方政府にはお金が転がり込んできます)ことで辻褄合わせが行われます。 すると借金の利払いのために開発案件をOKし、その開発を進めるためにペーパー・カンパニーを設立して融資を受けるという悪循環になるのです。 銀行融資が続く限