ついに桃太郎達は鬼をやっつけた。厳しい戦いで出まくったアドレナリンでうわーと興奮した彼らは、鬼が隠していた金銀財宝を見て目を丸くした。それを四分の一ずつ山分けにしようと雉が提案した。犬はわれわれの主人である桃太郎が7、犬猿雉が1ずつが妥当だろうと言った。猿は自分はより桃太郎に遺伝的に近いため、桃太郎5、猿3、犬雉が1ずつだと言い張った。桃太郎は俺はゼロでいいよと言った。犬猿雉は耳を疑った。 猿がすかさず「じゃあ私が6で、犬雉が2ずつで…」と言いかけたところで「君らもこれ、ほんとにいるの?」と桃太郎がかぶせた。「別に置いていってもいいかな、これ」と言った。猿は牙を剥きながらわれわれは何のために戦ったのかと反論したが、桃太郎は「じゃあ猿は何のために戦ったの?」と逆に問い返した。「お金?」と単刀直入に聞いた。猿はとっさに犬雉を見たが、彼らの目から何か読み取るのは難しく、しかし何も答えないのはだめ